サブラクセーション
サブラクセーションと背骨のゆがみ
アメリカ発祥の整体＝カイロプラクティックによって多くの種類の症状が改善したことから、カイロプラクティックが全ての病気を治すものだと思われているかもしれません。 カイロプラクティックを受けた方の多くが症状や体調不良を解消してきたことは事実でありますが、科学的にそれを証明することは出来ません。 カイロプラクティックの考え方ではどのような症状であっても、ゆがみのない背骨によってもたらされる神経の伝達があれば、本来持っている力を発揮することができます。 そこでカイロプラクティックはサブラクセーションという背骨のゆがみを解消することで、神経系を良い状態にして自然治癒力を最大に発揮させる状態にするために行うのです。
サブラクセーション
サブラクセーションとは脱臼よりも小さく隣り合った背骨の椎骨に対して正常な位置からずれている状態で、その上椎間孔が狭まり神経に影響を与え伝達に障害が出ている状態を指します。 そのズレとはわずかなもので、脱臼している場合はカイロプラクティックの取り扱いにはなりません。 医学的には正常の範囲内ですので、異常とは見なされないのです。 構造的な説明をすれば、背骨の椎骨は本来は一定の量は動けるものです。 もし動けなければ身体を捻ることも曲げることも出来なくなってしまいます。 椎骨が本来動ける範囲の中で可動性を失っているものが、簡単にはズレていると表現しています。 またこのズレがあると背骨はゆがんで見えるので、背骨のゆがみと一般的には言うことができます。 しかし、この背骨のゆがみが必ずカイロプラクティックで目標とするサブラクセーションかというと、そうではありません。 背骨にゆがみがあったとしても神経に影響を与えていなければ、それは対象となりません。 サブラクセーションがあるために、別の部位にその代償としてゆがみがでることがあるからです。
カイロプラクティックと西洋医学の違い
カイロプラクティックは西洋医学とは考え方が異なります。 医学の目的は病気や症状の治療が目的になりますが、カイロプラクティックは正常な体の機能を妨げているサブラクセーションという背骨のゆがみを取り除くことが目的です。 サブラクセーションを解消するというのは「医療」ではなく、病気の原因となるものを取り除いているのです。 運動不足や栄養不足は病気を招く原因になりますが、それはサブラクセーションも同様で原因の一つになるのです。
カイロプラクティックの目的はサブラクセーションという背骨のゆがみを、アジャストメント（矯正）によって取り除くことです。 アジャストメントは椎骨同士をそれぞれを元のサブラクセーションの無い状態である正しい関係に戻すものです。 それによって人が本来持っている自然治癒力が発揮されて、結果的に症状が解消されるように導きます。 ですから、薬を使って痛みを抑えたり病原菌を殺したりするわけではありませんので、医学的な治療とは異なります。