筋力検査
手技による筋力検査
手技による筋力検査は多くの神経機能を検査する方法と認識されています。 筋力検査はポリオによる機能障害でも、特に運動神経障害を調べるために発展してきたものです。 カイロプラクティックやNAETで使われる筋力検査は、 ポリオによる機能障害のための筋力検査から変更が加えられて、 神経システムの筋機能に対する適合性を測定する方法となりました。 筋力検査を客観的に定量分析する方法は行われてきましたが、 残念ながら手技による筋力検査を再現できる方法は、まだ確立されていません。
手技による筋力検査は、検者が力を加えると共に患者さんに抵抗してもらう方法です。 検査では検者が圧力を加えることで筋のロックを確認します。 この感覚によって検者はアイソメトリック収縮に打ち勝つように力を加え、 またエキセントリック収縮という、患者さんが力を入れるのを止めない限り筋は力を保ちながら長さを増していく動作を行うことが出来ます。 この検査は検者の圧力に対して患者さんの神経システムが筋をロックし、検者の変化する圧力に対して適合し続ける能力を調べるのです。 検者が圧力をゆっくりと加える場合、筋が圧力に適合するための時間を考慮することで、正確に検査することが出来るのです。
現在、正確に筋力検査を可能にするものは、解剖学や生理学の知識の下で熟練された検者だと言われています。 手技による検査というと感覚的な印象を受けますので、正確さに疑問を持つ人も多いかと思いますが、 アメリカで研究されているものでは、二人の検者による検査では8割前後の検査結果の一致がありました。